« 商売上手 | トップページ | 旅の話(9) ブルージュ »

2008年8月16日 (土)

30年


実は私、30年前の今日、交通事故にあったんです。

幼い従弟2人を引き連れ、雨上がりの盆踊り会場に

盆踊りの実施or雨天中止の確認にでかけた帰りでした。

子供3人、歩道の白線の中に縦一列、私先頭に並んで、

帰宅してるとこに、スリップした車が突っ込んできたんです。

ちょうどそこが商店の前で、車ごと商店のガラスを突き破って、

お盆休みで人のいない店内に飛ばされたちびっこ3人。

ぐちゃぐちゃに壊れた車のフロント部分と、店のガラス戸。

衝撃で私の身体の上に崩れ落ちてくる木材。

いまでもあの現場はよく覚えてます。

 
  

 
ところで、私、あの瞬間の記憶がないのです。

車が突っ込んでくる直前から、

時間にしてどれくらいなのかも、いまだにわかりませんが。

現場で泣き叫ぶ、2人の従弟の声に目覚め、

その現場をしばらく見て事態を悟るまでどれくらいかかったかな。

そして助けを呼ばなきゃ、と痛みすら感じる余裕なく大きな声で、

でも何て叫べばいいのかわかんなくて、とにかく泣き叫びました。
 
あの、意識が戻った瞬間のことを、いまでもすごく覚えてて、

自分が生きてるのか、死んでるのか、一瞬わかんなくて、

事故にあったようだけど、痛みを感じることもなく、

(大腿部の肉がえぐれてたので、痛くないわけはないはずだけど・・・)

その瞬間、子供ながらに一瞬でも「死ぬときってこうなのかな」

と考えながら、従弟たちが泣いてる姿を見てて、我に返ったわけです。

 


 
 
幸い3人とも、打ち所が悪くなく、

外傷も浅い傷が多かったため、命にかかわることなく、

10日ほどの入院で元気に帰宅。

多少、跡は残ってますが、元気な今に至ってます。
 
 
 

事故は免許を取って1ヶ月にも満たない、19歳の青年が

雨上がりにスピードを出して走り、道がカーブしたところで

コントロールできなくなった結果でした。

いま、思うに、打ち所が悪ければ3人のうち誰か、

もしかすると3人とも、助かってなかったかもしれない。

毎年、たくさんの人が交通事故で命を落としたり、

後遺症に苦しんだりしてます。

飲酒運転はあいかわらずなくならないし、心が痛みます。

私は身体に後遺症はないけれど、歩道を歩いてても

車が怖くて怖くて仕方ない、という恐怖感が続いてます。

あのときのドライバーの青年も、心に後遺症を持っているだろう、と

思えるので、命ある今、その人を恨んだりはしてません。
 

 

毎年、8月16日がくると、なんとなくあの事故を思い出し、

命のこととか、交通事故が耐えない世間のこととか、

いろんなことを考える日なのです。

30年、あのとき助かった命を、無駄に過ごしてないか?

とか、ついつい自問自答してしまったりします。


« 商売上手 | トップページ | 旅の話(9) ブルージュ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/23159/23026371

この記事へのトラックバック一覧です: 30年:

« 商売上手 | トップページ | 旅の話(9) ブルージュ »