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2009年12月23日 (水)

クロアチア旅行 (4) Trieste

Photo

旅4日目。

クロアチアからスロベニアに入る際に入国審査があり、

あとはスロベニア~イタリアはそのままスルー。

いつイタリアに入ったかすらわからず・・・

外の吹き荒れる風と吹雪く雪を見て、

「ここはまだトリエステじゃない!」

と信じたい気持ちでいっぱいでした。

が、やはりそこはトリエステ(笑)

風がとにかく強い街、ということは知ってたものの、

こりゃーとんでもない・・・という風。

どんくらいすごいか、というと

バス停に立ってバス待ちしてたら風で吹き飛ばされ、

漫画みたいにバス停のポールに受け止めてもらい、

そのままポールにつかまってないと飛ばされる・・・みたいな。

これくらい気合入れてないと立ってられない状態。
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チェントロなのに、だーれもいないし(笑)



さて。

そんな天候の中ではありますが、

トリエステのバスターミナルと鉄道駅は隣接してたので、

バスを降り、そのまま鉄道駅へ。

先にミラノまでの切符を買い、荷物を預ける。

まずは地図も欲しいし、とチェントロの観光案内所を目指す。

けど、この天気のせいなのか、なんなのか、

観光案内所は開いてなかった。

アンコーナといい、トリエステといい、

観光案内所・・・なにやってんでしょ。

とりあえず暖を求めて近くの土産店に入ると、

とても上品で笑顔の素敵なお店のシニョーラが

「ここは観光案内所ではないけど、

トリエステのことならなんでも訊いて」

と心強いことをおっしゃってくれました。



トリエステには、私達がとうしても行きたかった場所が。

平和オタク、と言われるかもしれませんが、

アムステルダムでアンネフランクハウスを訪れた後、

やはりアウシュビッツに行かねば!と思い立ち、

昨年の夏アウシュビッツを訪問  しました。

そして、イタリアのトリエステにも1箇所、

アウシュビッツより規模は小さいながらも同様の

絶滅収容所(収容者を殺す設備のある収容所)が

ある、ということを知ったわけです。

イタリアに住んでいるからには一度訪れてみなければ。

この1年数ヶ月、そう考えてました。

でもトリエステ、微妙な距離なんですよね。

日帰りではきびしい。

かといって、2連休ってなかなか我が家にはない。

それ以上の休みだと、イタリア脱出したくなる(笑)

たまたま、こうしてトリエステの街に降り立った以上、

ぜひ今回、行かねばなりません。

雪や寒さには負けないぞー。

でも、アクセス方法がわからなかったので、

このお土産屋さんのシニョーラに教わることに。

なんせ中心から離れてるので、

普通の観光マップからははみ出す場所。

記載のある地図を探してきてくれ、

バス番号や降りる場所を探してくれて、

ほんとうにお世話になりました。

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店内、とってもセンスのよいお土産が沢山。

私達も記念品などをここで買ってから、

いよいよその収容所へ向かうことに。



で、まずはタバッキでバスのチケット購入。
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ミラノのチケット(1ユーロ)より高いんだー、

と言いつつ、よーく見ると!

チケットの有効時間がすごい。

「平日60分間、休日240分間」

ちなみにミラノはいつでも75分間乗り放題、で1ユーロ。

さて、その「Risiera di S.Sabba(リジエラ・ディ・サン・サッバ)」

という収容所跡へは、チェントロから8番か10番のバス。

終点のvia Valmauraで下車。

チェントロから15分ほど、だったでしょうかー。

降り際に運転手さんに行きかたを教わりました。

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下手っぴな地図でごめんなさーい。

入り口。
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ちなみに入場は無料。

休館はクリスマスと元旦の2日のみで、

オープン時間は9:00~19:00です。

この高い塀の道を抜けたところに案内所があり、

そこでパンフレット(伊・英・独・仏など)が1ユーロで買えます。

日本語のは残念ながらないそうです。

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最後の写真の建物の前には

花などが お供えしてありました。

その建物の壁、よく見ると、なにか別の建築物が

前面に くっついていたかのような色や部品の跡があります。

ここ、焼却炉あとだったそうです。

生きながら焼かれるようなこともあった、

と聞いてますし、いずれにせよ、

この静かな、そう広くはないこの空間で

そう遠くない昔に起こったこと、

やはりいまの私たちには非現実的にしか思えません。

この場所に立ち、柱の傷や、手紙など、

実物を目にしても、それは漠然としています。

そんな自分の周りの平和に深く感謝する時間でもありました。

アウシュビッツでも感じたけれど、

やはりこの収容所というところは、

「絶望」という言葉しか頭に浮かべられないような

そんな雰囲気を醸し出している場所。

こういう施設がもう1つたりとも作られませんように。

 

余談ですが、ここを出てすぐ、の路上で

この雪の中、凍りつきかけたかたつむりを見ました。

アウシュビッツでも、駅からビルケナウへ向かう路上、

収容所近くで大きなかたつむりに会いました。

なかなか、こんな大きなかたつむり、

そうそう見かけないので、目に止まったんですが、

たまたまにしても、大きなかたつむりが

アウシュビッツでも、リジエラ・ディ・サン・サッバでも

出没する、というのは・・・・なんなんでしょう。

なんとなく、不思議ななにかに出会ったような、

そんな気持ちになってしまったのでした。

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さて、収容所をあとにした私達。

いまいちどチェントロへ戻り、

極寒の中、身体が動く限り観光をしたりして。

しかし、本当にいままで味わったことのない寒さ。

こんな日の観光、ちっとも楽しくない。

カメラ出すことすら、勇気がいるかんじ・・・。

ほとんど意識が薄れ掛けてました(苦笑)

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お昼になるやいなや、

レストランに飛び込んだものの、

いまいち暖房が効いておらず・・・寒い。

ゴハン食べて、とっとと駅に戻ったのでした。



さて、この日、やはりヨーロッパにやってきた大寒波の日。

駅では列車のダイヤが乱れまくり。

予定より1時間早い列車がまだ発車してなかったので

そちらに乗り込んだものの、

結局それが1時間以上発車が送れ、

結局ミラノに到着したのは予定より1時間ほど遅く。

でも、あの天候、あの雪の中、

無事に帰れただけでも本当によかった。

翌日はさらに列車の運休が相次いだ、というニュースに、

ほっと胸をなでおろしたのでした。

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コメント

チェントロなのに、だーれもいないし(笑)の所の写真、かなりうけました。ポーズがかなりツボです。うぷぷ。

それにしても、絶望だけしかない様な場所が、そんなに昔ではなくあったことが本当に信じられません。

ミラノも、まだまだ寒いでしょうから、お体には気をつけて下さい。良いお年を。

投稿: Mayu | 2009年12月31日 (木) 12時37分

一番最初の写真、目が光ってるみたいだし、手が中途半端に開いてて、足がちょいガニ股で・・未確認生物みたいでおもしろすぎなんですけど!

人間の残酷さって、時にものすごく冷酷で恐ろしいよね。今ある平和がこういう残酷さを経て得られたと思うと、感謝せずにはいられないね・・
もう二度とこういう悲劇は起きて欲しくないね。

今年はYOUとお知り合いになり、そしてあるところでも再会し、とても実り多い年になりました。来年はある意味、女として勝負の年だけど
一緒に乗り切ろう!(笑)

来年もよろしくね♪

良いお年を~

投稿: SOLE | 2009年12月31日 (木) 13時05分

>Mayuたん
はい、細身のダンナも、安定型の私も、
ガニ股でふんばらないと立ってらんねー、
という状況でしたー。

じわじわ精神的、肉体的に追い詰められ、恐怖に震えながら亡くなっていったヨーロッパの収容者たちの絶望も、
原爆によって一瞬にしてすべてを失ってしまい、また人生を大きく変えられた広島・長崎の人々の絶望も、
そこはすぐ近くにあるし、体験者の生の声を聞けるくらい、最近のことなんだよね。
今の時代、想像することは難しいけれど、目をそむけてはならない出来事だと思う。

そちらは暑いお正月ね。
楽しいバカンスを!

投稿: masami | 2009年12月31日 (木) 16時22分

>SOLEちん
ぷぷぷ。これ、顔のところ、ちょっと暗くてよく見えないけど、寒くてフード被ってんのよ。だからなんかあとで見たら、「Pたろー」みたいになっちゃって(笑)
ちなみにあたしはニット帽+真知子巻きですわよ。

ほんとうに、昔のああいうひどい迫害を知れば知るほど、いまたかが外国人であるがために不利に感じるようなことくらいでグチグチ言ってる自分が小さく思えるよ・・・。
でも、言わなきゃ晴れないこともあると思うんで、
2010年もますますよろしくねー。

なかなか同じ年齢で気が合う友人って、この限られた社会では見つけにくいであろうところ、SOLEちんと出会えてほんとうにこちらこそ嬉しい2009年でした!

SOLEちん&汁くんもよいお年を!

投稿: masami | 2009年12月31日 (木) 16時37分

私も去年の一月にトリエステ行きました。
確かに風が強かったなあ。
今年は記録的な寒波がきましたからね。
写真見てるだけでも寒さが伝わってきます。
無事に帰ってこられてよかった。

収容所はあることも知りませんでした…
あの旅行はでっかい鍾乳洞に行って終わりました。
ほんとに、使われることが二度とあってはいけない施設ですね。
あまりにも平和な生活をしているので
つい忘れがちになりますけど、
今も争って殺し合いをしているところは確かにありますもんね。
せつないなあ。

投稿: さつま | 2010年1月 6日 (水) 12時18分

>さつまちゃん

ほほー、トリエステに鍾乳洞なんてあったのねー。
全く他に予備知識なく、行ったから知らなかった。
行きたかったなー、鍾乳洞。

きっと、今も世界のいろんなところで、紛争や戦争ってあってるわけで、報道されてないものもあるんだよね、きっと。
平和がアタリマエの私達だけど、お金じゃ買えない平和の中にいることはアタリマエではないことを、ひしひしと感じます。
子供さんが成長したら、ぜひ、ご家族でアウシュビッツに行ってみてほしい。きっと平和を守ることの重さを家族で再認識することができますよ。

投稿: masami | 2010年1月 6日 (水) 19時37分

はじめまして。すごく過去記事へのコメント、失礼します。
友人のSOLEちゃんに教えてもらって、今回Triesteにいく際
この記事をすごく参考にさせてもらいました。
ありがとうございます。
わたしはアウシュビッツへはまだ行っていないのですが、
ここだけでも十分考えさせられることがありますね。
とにかく酷くて、息がつまりました。でも行く意味がありますね。
分かりやすい地図もありがとうございました。
ちなみに近くのスーパーの名前はFamilia(っぽい名前::)だった気がします。(これまた中途半端ですみません。。)

投稿: LUNEDI | 2010年7月10日 (土) 14時35分

>LUNEDIさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
まず、コメントが反映されなかった件、大変失礼いたしました。SOLEちんから伺って、調べたところ、発見に至りました!

トリエステに行かれたんですねー。
(ブログも拝見いたしました。友人の友人って私~?とニヤニヤ)
やはり、「遠くない過去」だけに、非現実感のなかにも現実が見え隠れする、重い場所ですよね。
負の部分だからか、イタリア国内で認知度の低い場所なだけに、我々のブログを通して、少しでも平和を考えるために、こういう場所を知ってもらえるとすれば、嬉しいことですね。
アウシュビッツもいつの日か一度ぜひ足を運んでみられることを強くおすすめします。
かなり重すぎる場所ではありますが・・・。

投稿: masami | 2010年7月12日 (月) 19時18分

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