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2010年10月17日 (日)

お寿司屋さんの嫁

主人の実家はお寿司屋さん。

子供のころからナマモノが全く食べられない私は、

初めて「僕の実家は寿司屋なんだよ」と聞かされたとき、

ぶっ倒れそうになったもんです。よりにもよって・・と。

頭の中では頑固な寿司職人親父と、厳格な女将が、

寿司を食さぬヨメをピシリと教育していく・・・・

みたいな地獄絵図を想像してしまったもんです。



実際は商店街や地元の常連さんたちに愛され、

日常の疲れをふっと忘れさせてくれるような、

そんな温かいお寿司屋さんで,

6年前、アポなし単独で突如飛び込んできて、

いきなり「息子の彼女」名乗る、得体の知れない、

たいして若くもない、あやしい私を優しく迎え入れてくれ、

結婚が決まってからは実の娘のように

接してくれて、今に至る優しく大らかな義両親。

夫婦喧嘩して、主人にどれだけムカつこうとも、

この義両親を想えば、ムカムカも収まるってもんです。

心配してたお寿司に関しても、

「寿司、食べられないのは仕方ないよー、

カッパ巻きとか、食べられるもの巻いてあげるよ、

無理しなくていいんだよ」といつも言ってくれ、

常連さんたちも温かく私を迎え入れてくださり、

私は東京にいる間、どこかへ出かけるよりも、

お店で過ごす時間が大好きでした。

 
 
 

3年ほど前から義父は体調を壊し、入退院の繰り返し。

商売がなにより好きな義父でも、

さすがに立ち仕事が身体に堪えるようになり

ここ1年はお店を休むことが多くなってました。

そして先週末、お店最後の日を迎えました。



今の場所に店舗を開いたのは、主人がまだ赤ん坊の頃。

開店を祝うチンドン屋の音に、寝ている赤ん坊が

起きてしまうんではないか、とハラハラしたとか。

(おかまいなしにスヤスヤ寝てたそうですが・笑)

義父一代で築いて、TVや雑誌に多く取り上げられる店になり、

ときには行列ができることもあったあのお店がなくなるのは

とっても寂しいことです。

一番寂しいのは義両親であり、あの場で大きくなった子供たち、

義姉と主人でしょうね。

本当は義父は息子に後を継いで欲しかったかもしれません。

でもそう強要することなく、遠くにいる息子を応援してくれ、

ときにお店のお客さんに息子の自慢をしてくれてました。

この5年、仕事の都合で帰省が叶ってない主人に

義父は店を閉めること、これからのこと、いろいろと話を

聞いてもらいたかったようでした。

帰れなくて、ごめんね、お父さん。


これから義父と義母、第三の人生の幕開けです。

ずっと働き尽くめだった両親たちのこれからを、

少しでもフォローできれば、と思っています。


と、そんなわけで12月あたまに少しだけ日本に帰ります。

10日ほどの日本滞在で、東京と福岡に半々、

夫は仕事があるので、私ひとりでの帰省。

私も3年ぶりなので、今回は親や、祖母たち、親戚と

できる限り一緒に過ごすとともに、自分の身体のケアも。

会いたい友人たちや、行きたいところは果てしないですが

今回はそんなわけで身内のための時間をたくさん作るため

自分ための予定は最小限に抑える予定です。

なにより今は、義父と義母に、長年お疲れ様でした、と

面と向かって頭を下げたい気分です。





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コメント

masamiさん

久しぶりにtwitterを開いたら・・・。
このブログの文章読ませて頂いて、
う・・・うえ〜ん、泣きそうです。。。

本当にmasamiさんのご主人のご両親さま、
心よりお疲れさまです!!!

ゆったりと身体を休めて、12月にmasamiさんと
ご主人の分までゆっくりゆっくりお話して欲しいです♪♪

投稿: peko | 2010年10月18日 (月) 10時51分

mamasamiさんは生のお魚系も駄目だったのですね〜
(私もなんどか中ってからもう滅多に口にしてないです。)

結婚相手のご実家がお寿司屋さん。
しかも何十年も続けられてるお寿司屋さんだなんて。その衝撃たるや・・・。
(想像の中でmasamiさんが驚きの舞を躍っておられます)

でも、本当に温かい大きな理解のあるご家族で・・・。
色々と考えた事もあったのでしょうが、きっと今は達成感で一杯なのでしょうね。

生魚は食べられないけど、お寿司屋さんのあの『The 職人!』の雰囲気大好きです。日本の伝統、とも言える食、ですものね。お茶と納豆巻きと卵とカッパ巻き、あとはかんぴょう巻き、、、。想像したら倒れそうです(食べたい!)

12月、ステキな時間となりますように☆

投稿: hiromi | 2010年10月18日 (月) 16時11分

masamiちんは本当にいいお義父さんとお義母さんに恵まれたよね。
世の中、義両親とうまくいかないって話が蔓延しているなか、masamiちんところの話を聞いた時、
素敵な関係を築ける人もいるんだってびっくりしたもん。

それにしても、アポなし突撃訪問したってところウケタわ(●´艸`)
君らしいです。そしてそんな猪突猛進なmasamiちんを受け入れてくれたご両親に拍手!

日本に帰ったら、たーーっぷり親孝行、おばあちゃん孝行してきてください。

投稿: SOLE | 2010年10月18日 (月) 17時18分

>SOLEちん
ありがとう!
うまくいってるのは、100%義両親のおかげだよ。
私、表面は取り繕えても、意外となかなか心底なじむのが難しい性格なので、若い頃は、自分は絶対将来結婚しても義理の親と仲良くなれない自信があったから(笑)
ちなみに突撃訪問をするキャラでもない私ですが、成り行き上の突撃訪問なのでした。そのへんはそのうちゆっくりカフェの個室なんぞで。

投稿: masami | 2010年10月22日 (金) 11時31分

>hiromiちゃん
おお、hiromiちゃんもナマ魚NGなのね。
「寿司嫌い」とかいうと、外国人に驚かれるよね。まるでイタリア人が「パスタ嫌い」って言ったような感じなんだろうね(笑)
驚きの舞(爆)、踊った踊った!
てかダンナと付き合い始めた初期に家業を告げられ、「終わった・・・」と思った!いい親でほんとよかったです。

ぷぷぷ、そのうち巻き寿司会やりましょー。

投稿: masami | 2010年10月22日 (金) 11時39分

>pekoちゃん

ね~、私ほんと閉店の日に義父とメール交換しながら泣けてきちゃったよー。いい親で幸せです♪
帰国した折には、せっせと店の片付けを手伝おう、と張り切ってます。夫のぶんまで甘えてきちゃおう~、なんてことも♪

投稿: masami | 2010年10月22日 (金) 11時54分

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