先日の続きです。
ここからがほぼ、本題(苦笑)
先日も書きましたが、
最初にアポをとったコムーネ(お役所)で
住民登録の申請を拒否されましたんですー。
その理由が、なんと、
「いったいキミはどこで生まれたんだ!」
というものでした。
私は福岡県で生まれました。
結婚するまで本籍も福岡県でした。
が、結婚してからは東京の主人の実家が
私の本籍地になりました。
なのでパスポートや戸籍謄本の本籍地は「東京」。
戸籍謄本に記載されている出生地は「福岡」です。
私のように本籍地と出生地が違う方で同じケースが
起こりうる可能性はおそらく高いと思われるので、
ここからちょっと詳しく書きますね。
日本人のパスポートには「本籍地」が記載されてます。
でも本籍っていう概念はほとんどの国に存在しません。
おそらくアジアの一部、日本と隣近所の国だけ、でしょう。
世界のほとんどの国で重要なのは
「本籍地」ではなく、「出生地」なんです。
なので、私が家族ビザを取得する際に、
ビザ発行の許可書(nulla osta)を発行したミラノ県庁が
私のパスポートの本籍地欄を、うっかり出生地と勘違いし、
nulla ostaには「出生地 TOKYO」と記載されてしまいました。
このnulla ostaは、まず在日イタリア大使館に向け、
オンライン発行され、ビザ発行となったあと、
書面で発給されたため(当時、です。現在はわかりません)
この出生地の間違いに気づいたのはイタリアに来てから。
当時はこの出生地と本籍地の間違いが大変なことと知らず、
「日本は出生地の概念が薄いから、本籍地を用いるのかな」
くらいに、まあ、軽く考えていたため、
滞在許可書も「出生地 TOKYO」で取得したわけです。
ちなみにnulla ostaは私がイタリアで2年おきに滞在許可書の
更新をするときに提示しなければなりません。
新しく発行、ではなく、最初にもらったオリジナルを毎回、
更新のたびに何度も使います。
要するに、滞在許可書更新のたびに、
「出生地 TOKYO」という書類を用いるわけです。
パスポートに記載がないので、更新の必要書類中で、
私の出生地を記す唯一の書類がこれなのです。
が今回、住民登録に際して、戸籍謄本が必要だったため、
受付窓口で「謄本と滞在許可書の出生地が異なっている」
ことが問題視されたわけです。
まずここで、日本は出生地ではなく、この本籍地に
出生証明などがあるので、これ東京でいいんです、
となんとか説明しても通用しない。
「いや、キミは東京で実際生まれてないんだろう?」
そしてこんなことも言われました。
「そもそも、日本のパスポートの記載がおかしいんだ。
なぜ、普通なら出生地が書いてあるところに
出生地じゃない地名が書いてあるんだ!!!」
そんなこと私に言われても・・・。
で、まずは警察で滞在許可書の訂正をして出直せ、と。
はあ、そうですか・・・・。気が遠くなる。
で、在ミラノ日本領事館に相談に行きました。
「こういうケースの場合、どう対処すれば?」
と訊くと
「最初から訂正しないでそのまま滞在許可書を申請した
アナタの責任なので、自分で県庁に訂正をもとめるように。」
と、あっさり言われ、相手にされませんでした。
「まあ、訂正に必要なら、出生証明の発行くらいなら
私どもでできますから(もちろん有料で)」って・・・・。
仕方ないので、ミラノ県庁にひとり向かいました。
すると、ミラノ県庁では
「nulla ostaの訂正はこの番号にFAXを。」
と壁の張り紙を指差され、
FAXを送った後日、県庁から電話がかかるも、
「いまさらそんな1年以上前のnulla ostaの訂正はできない。
出生証明持って、警察行って、警察で滞在許可書の
訂正をしてもらうように。」と。
きたきた。イタリア名物たらいまわし・・・。
ここで出生証明のため、再度領事館に行き、
別の職員さんに相談するも、
またもやほぼスルー、な返事。
警察には、イタリア語が堪能な隣人に付き合ってもらい、
事情説明したところ、またまた出ました、あのセリフ。
「そもそも、日本のパスポートの記載がおかしいよ。
なんでここ、出生地じゃない地名なんだ???」
ええ、はい、ですから~、と無駄に説明。すると、
「滞在許可書の期限中は訂正はできない。
まず郵便局で○○○○(←忘れた)という申請書をもらい、
記入したものを県庁に持っていくと、
nulla ostaのデータの上書きと、その上書き証明をもらえる。
それをもとに、次回の滞在許可書更新の際に
正しい出生地に訂正して申請するといい。
僕は以前県庁の職員だったので間違いない。」
と言われ、次は郵便局へ。
私「○○○○という用紙をください」
郵「そんなもんはナイ。」
あっけなく終了、ちーん。
しかたないので、再び県庁へ乗り込むことに。
この日、家を出る直前、たまたま友人から
お茶のお誘いメールがきたので、
こういう事情なので行けない、と返事すると、
「今日、たまたま主人(イタリア人)が休みとってて、
午前中なら時間あるから、一緒に行ってあげる。
そういう入りくんだ事情のときはイタリア人いたほうがいいし」
と急遽同行してくれることに。ありがたやー。
それでも県庁内であっちに行け、そっちに行け、とあり、
最終的にたどり着いたオフィスでもすぐに「無理。」と
あっさり追い払われかけたけど、そこで
友人のダンナGくんがかなり食い下がってくれ、
職員のオバハンもやっと重い腰をあげ、
どこかに電話して相談をしていたようでした。
その後、彼女の口から驚きの一言が。
「ねえ、出生地は東京って言い張って、
もう一度コムーネに住民登録に行っちゃいなさいよ。
パスポートのこんなところに出生地以外の地名が
書いてあるなんて常識じゃまず信じられないんだから、
きっと次回はそのまま申請できるんじゃないかしら。」
ええー、そんなテキトーな・・・。
あ、もちろんここでも言われましたよ。
「日本のパスポートの記載おかしいわよ!
こんなの初めてみたわよ!!」
初めて見たのは嘘っぱちでしょうが、
初めてそこに書いてあるのが実は出生地ではなかった、
ということに気づいて驚愕、という感じでした。
ちなみに帰り道、Gくんは
「あの県庁のオバハン、誰かに電話で相談してたけど、
あれ、絶対嘘電話だよ。電話の相手だれもいないと思う。
間の取り方とか、すんごい不自然でヘンだったし。」
はは~、驚きですね。
今回の件でつくづく考えましたが、
日本では本籍地ってすごく重要ってのはわかるけど、
海外で使うパスポートくらいは世界標準に合わせて、
せめて本籍と出生地、両方併記せーよ、と。
そういうのないから、こんなトラブルが起こるんだよー。
独自路線で、本籍地のみの記載にこだわるなら、
イタリアのような、融通きかない国ではこういうとき、
「日本の本籍地は他国における出生地と同じ概念である」
とかいう証明書とか出して、現地のお役所に説明くらい
したっていいんじゃないかなー、と。
実際どこに行っても、
「日本のパスポート、おかしい!!!」
って言われ続けたんだから。
海外旅行のとき、他国の出入国カードに
本籍地なんて記入するとこないでしょう??
出生地の記入欄は必ずあるのに。そういうことですよ。
結局、2度目のアポをコムーネの、
1度目とは違うオフィスに入れ、行ったところ、
職員さん、普通に私のパスポート見ながらPCに
「出生地 TOKYO」って入力してましたもんね(爆)
戸籍謄本の細かいチェックはされず、
そのまま出生地TOKYOのままで受理されました。
あのたらいまわしの日々って、なんだったの・・・。
結局のところ、私はこれから先、この国では
「福岡生まれ」の過去を捨て、
「東京生まれ」で生きていかねばならない、ということです。
書類上の出生地とか私はどうでもいいんですけどね。
今回のこのゴタゴタで、なにに一番イラッとしたか、って
そりゃ日本のパスポート表記と、
あんたの責任でしょ、で通した日本領事館。
日本のパスポートがここまで言われてて、
非常に困っているのに、なんだかなー。
一度、「もう無理なら住民登録やめるつもりです」
って領事館でボヤいたら
「そんなのダメに決まってます」ってお叱りを受け、
じゃあどうすりゃいいんだよ、っつー話ですよね(泣)
今後こういうトラブルに見舞われた方がいらしたら、
対策は「気づかず受領してくれるコムーネに出会えるまで
あちこちで申請してみる」か、
「住民登録をあきらめる」のどちらか、となるでしょう。
と、いうわけで、長文おつきあい、ありがとうございました。
説明というより、ほとんど愚痴ですね(苦笑)
本当は住民登録終わってから愚痴ろうと思ってたけど、
どうやら1年かかるかも、とか言われたので待てず(笑)
提出済み書類の細かい再チェックなどなく、
あぁ無事、登録されますように、と、それだけです~。
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